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ChatGPT Wolframプラグインの使い方解説

ChatGPTとWolframプラグインでAIができること

ChatGPTは、OpenAIが開発した強力な自然言語処理システムです。ChatGPTは、自然言語で入力された質問や要求に対して、適切な回答や対話を生成することができます。しかし、ChatGPTは、計算やデータ分析などの高度な機能には対応していませんでした。そこで登場したのが、Wolframプラグインです。

Wolframプラグインとは、ChatGPTにWolfram社が提供する強力な計算能力と知識ベースを追加するツールです。Wolframプラグインを使うと、ChatGPTは数学的な計算やデータ分析、グラフ描画などの機能を利用することができます。また、Wolfram社が持つ幅広い分野の知識やデータも参照することができます。これにより、ChatGPTはより高度な問題解決や知識探求が可能になります。

この記事では、Wolframプラグインの基本的な使い方と、具体的な使用例を紹介します。Wolframプラグインを使えば、あなたのChatGPTはどんなことができるようになるのか、ぜひご覧ください。

Wolframプラグインの基本的な使い方

Wolframプラグインを使うには、まずChatGPT Plusユーザーである必要があります。ChatGPT Plusユーザーであれば、ログイン後にプラグインストアからWolframプラグインをインストールすることができます。ただし、アクセスには制限があるため、待ちリストに登録する必要があります。

Wolframプラグインをインストールしたら、次にChatGPTと対話する際にWolframプラグインを有効化する必要があります。有効化するには、質問や要求の前に「/w」を入力します。例えば、「/w 2+2」や「/w 地球から火星までの距離は?」といった具合です。「/w」を入力すると、ChatGPTは入力された自然言語を理解し、Wolfram社のサーバーに送信します。そして、サーバーから返ってきた計算結果や知識情報を自然言語で提示します。

Wolframプラグインでは、「/w」以外にも、「/wa」と「/wl」という2種類のコマンドが使えます。「/wa」は、「/w」と同じく自然言語で入力された質問や要求を処理しますが、「/w」よりも詳細な回答や情報を提供します。「/wl」は、Wolfram Languageという記号計算システムMathematicaと同じプログラミング言語で入力されたコードを実行します。「/wl」では、「/w」や「/wa」では対応しきれないような複雑な計算やアルゴリズム開発が可能です。

具体的な使用例

それでは、具体的な使用例を見てみましょう。以下では、「/w」コマンドを使った簡単な例から、「/wl」コマンドを使った高度な例まで、幅広く紹介します。

  • 数学的な計算

「/w 2+2」と入力すると、「4」と回答します。「/w 2100」と入力すると、「1267650600228229401496703205376」と回答します。「/w x2+3x-4=0」と入力すると、「x=-4またはx=1」と回答します。

  • データ分析

「/w 日本の人口」と入力すると、「1億2630万人(2023年)」と回答します。「/w 日本の人口推移」と入力すると、「日本の人口推移(1950年~2020年)」というタイトルの折れ線グラフを表示します。「/w 日本の人口ピラミッド」と入力すると、「日本の人口ピラミッド(2020年)」というタイトルの棒グラフを表示します。

  • 物理的な計算

「/w 地球から火星までの距離は?」と入力すると、「7.82億km(現在)」と回答します。「/w 光速」と入力すると、「299792 km/s」と回答します。「/w ニュートンの万有引力定数」と入力すると、「6.674×10^-11 m3 kg^-1 s^-2」と回答します。

  • 化学的な計算

「/w 水素分子の構造」と入力すると、「水素分子(H2)」というタイトルの分子構造図を表示します。「/w 水素分子の電気陰性度」と入力すると、「0.79(ポーリングスケール)」と回答します。 「/w 水素分子の結合エネルギー」と入力すると、「436 kJ/mol」と回答します。

  • 金融計算

「/w 日本円から米ドルへの為替レート」と入力すると、「0.0091 USD(現在)」と回答します。「/w 日本円から米ドルへの為替レート推移」と入力すると、「日本円から米ドルへの為替レート推移(過去1年間)」というタイトルの折れ線グラフを表示します。 「/w 100万円を10年間年利5%で貯金した場合の利息は?」 と訊ねると、 「利息は約64万円です。詳細は以下の通りです。 100万円×(1+0.05)10 = 1628.89万円 1628.89万円 - 1000万円 = 628.89万円」 さらに、グラフも表示されます。

このように、Wolframプラグインは、数学的な計算だけでなく、金融や経済などの分野でも役立つことがわかります。しかし、これはWolframプラグインの機能のほんの一部に過ぎません。

Wolframプラグインの機能

Wolframプラグインは、さまざまな科学的なデータや情報を提供し、統計やデータ分析も行うことができます。また、データをグラフやチャートに変換して視覚的に表示することもできます。さらに、単位や通貨の変換や日付や時間の計算も可能です。地理的な情報や歴史的な情報も出力できます。人体の器官や動物の種類なども図示できます。

これらの機能はすべてChatGPTから直接アクセスできるため、非常に便利です。ChatGPTは自然言語処理AIとして優れていますが、計算や分析などでは限界があります。しかし、Wolframプラグインを使えば、その限界を超えることができます。WolframプラグインはChatGPTのパワーアップツールと言えるでしょう。

Wolframを他のプラグインと組み合わせてできる事

ChatGPTのプラグインは、一つのチャットにつき、最大3つまで組み合わせることが可能です。 オススメの組み合わせはWebpilotプラグインとの組み合わせです。

https://www.wolframcloud.com/obj/46a85bea-988e-478c-973b-061f27f16675

このグラフはwebpilotプラグインでまず富士山の平均気温を取得してもらい、次にWolframプラグインでグラフにしてもらいました。

Webpilotプラグインについてはこちらの記事にて解説しています。

www.4-growth.net

これは、、、可能性が∞ですね…❗

まとめ

この記事では、Wolframプラグインの概要と活用方法について紹介しました。ぜひ皆さんもWolframプラグインを使ってChatGPTの可能性を広げてみてください。 ぜひ、コメント欄でオススメの使い方を教えてください。