Googleスプレッドシートと言えば、表計算やデータ管理に便利なツールですが、それだけではありません。実は、スプシと連携することで、誰でも簡単に素敵なウェブサイトを作れるノーコードツールが存在するのです。その名はSpreadSimple。
この記事では、SpreadSimpleがどんなツールなのか、どんなウェブサイトが作れるのか、どうやって使うのか、どんなメリットがあるのかなどを詳しく解説します。
- SpreadSimpleとはどういうノーコードツールですか?
- SpreadSimpleの特徴
- SpreadSimpleの使い方
- SpreadSimpleのメリット
- SpreadSimpleと他のノーコードツールとの比較
- SpreadSimpleの欠点
- ノーコードツールSpreadSimpleの開発事例2選
- SpreadSimpleの機能一覧
- プロダクトマネジメントにおけるSpreadSimpleの活用
- SpreadSimpleの魅力と使い方まとめ
SpreadSimpleとはどういうノーコードツールですか?
SpreadSimpleは、Googleスプレッドシートを使って、ノーコードでウェブサイトを作成できるサービスです。Bubbleのようなノーコードツールとの違いは、Googleスプレッドシートにデータを入力するだけで、自動的にウェブサイトに反映される、という点です。
レスポンシブデザインや検索機能、ソートやフィルター、ショッピングカートや決済などの機能がすぐに利用できます。また、自分の好きなドメイン名や検索エンジンに優しい設定、自分で書いたコードやデザインなども簡単に設定できます。
とはいっても一般的なWordpressのようなCMSとは全然違います。
SpreadSimpleで作ることができるウェブサイトは、一般的なECサイト等のウェブサイトに必要とされる機能を備えています。例えば、以下の点が挙げられます。
・検索機能がある
ウェブサイトの上部に検索ボックスが表示され、キーワードを入力すると、スプレッドシートのデータから関連する情報を探してくれます。検索結果は一覧ページに表示されます。
・一覧ページだけでなく、詳細ページも作れる
スプレッドシートの各行は、ウェブサイトの各アイテムに対応します。一覧ページでは、アイテムのタイトルや画像などの基本情報が表示されます。アイテムをクリックすると、詳細ページに移動します。詳細ページでは、アイテムの詳細な説明やリンクなどの追加情報が表示されます。
・SEO設定も可能である
ウェブサイトのタイトルや説明、キーワードなどのメタデータをスプレッドシートから設定することができます。これにより、検索エンジンにウェブサイトを認識させやすくなります。また、各アイテムのURLもカスタマイズすることができます。
・制約はあるものの、デザインのカスタマイズも可能である
SpreadSimpleでは、テンプレートを選んでウェブサイトのデザインを決めることができます。テンプレートは複数用意されており、カラー、フォント、レイアウトなどを変更することができます。ただし、テンプレートから大きく外れるようなデザインのカスタマイズはできません。
以上のように、SpreadSimpleはスプレッドシートを使って簡単にウェブサイトを作ることができるサービスです。ビジネスや趣味など、さまざまな目的に合わせてウェブサイトを作ってみましょう。
SpreadSimpleの特徴
SpreadSimpleは、以下のような特徴を持っています。
- Googleスプレッドシートと連携しています。データの管理が簡単です。Googleスプレッドシートの機能も活用できます。
- 20分程度でウェブサイトを作成できます。コーディングや特別な知識は必要ありません。
- 美しいテンプレートやカードデザインが用意されています。また、ライトモードやダークモードなどのテーマも選べます。
- 様々な種類のウェブサイトが作成できます。例えば、ECサイトやアフィリエイトサイト、レストランやカフェのサイト、不動産のサイト、リストやディレクトリのサイトなどです。
SpreadSimpleは、スプレッドシートから簡単にウェブサイトを作成できるツールです。様々な種類のウェブサイトに対応しており、機能やテンプレート、デザインも豊富に用意されています。以下に、サイトの種類ごとに、SpreadSimpleの特徴を説明します。
- ECサイトやアフィリエイトサイト
- ショッピングカートや決済機能を使って、オンラインで商品やサービスを販売できます。
- 商品カードや価格表示などのテンプレートを使って、見た目にも魅力的なサイトにできます。
- レストランやカフェのサイト
- メニューや予約機能を使って、お客さんに情報やサービスを提供できます。
- 写真や動画などのメディアを使って、雰囲気や味わいを伝えることができます。
- 不動産サイト
- 地図や写真、詳細情報などを使って、物件を紹介できます。
- グリッドやリストなどのレイアウトを使って、物件を一覧表示することができます。
- リストやディレクトリのサイト
- 検索やフィルター、ソートなどの機能を使って、データを整理や分析できます。
- テーブルやチャートなどのビジュアルを使って、データをわかりやすく表示することができます。
SpreadSimpleの使い方
SpreadSimpleを使ってウェブサイトを作成するには、以下の手順を踏みます。
1. SpreadSimpleにアカウント登録します。
2. Googleスプレッドシートにデータを入力します。最初の行にはカラム名を入力しましょう。
3. SpreadSimpleにログインして、「Create a new website」ボタンをクリックします。
4. Googleスプレッドシートと連携するために、「Connect to Google Sheets」ボタンをクリックします。
5. 作成したいウェブサイトのテンプレートを選択します。
6. ウェブサイトの設定を行います。例えば、タイトルや説明文、ロゴやファビコン、テーマやカードデザインなどです。
7. ウェブサイトが完成したら、「Publish」ボタンをクリックして公開します。
SpreadSimpleのメリット
SpreadSimpleを使うと、以下のようなメリットがあります。
- Googleスプレッドシートと連携しているため、データの管理が簡単にできます。また、Googleスプレッドシートの機能も活用できます。
- ノーコードでウェブサイトを作成できるため、時間やコストを節約できます。また、コーディングや特別な知識が不要です。
- 機能豊富なウェブサイトを作成できるため、読者や顧客にとって魅力的なサイトになります。また、SEOや決済などの設定も簡単にできます。
- 様々な種類のウェブサイトが作成できるため、自分の目的やニーズに合わせてサイトを作れます。また、テンプレートやデザインも豊富にあります。
SpreadSimpleと他のノーコードツールとの比較
SpreadSimpleは、Googleスプレッドシートを使ってウェブサイトを作成できるノーコードツールですが、他にも同じようなツールがあります。例えば、GlideAppsやAwesomeTableなどです。
これらのツールは、どのように違うのでしょうか?以下の表にまとめてみました。
ツール名 | 特徴 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
SpreadSimple | Googleスプレッドシートから機能豊富なウェブサイトを作成できる | データ管理が簡単で、様々な種類のサイトが作れる | 日本語対応が不十分で、料金プランが高い |
GlideApps | Googleスプレッドシートからモバイルアプリを作成できる | モバイルアプリ開発が簡単で、日本語対応が充実している | ウェブサイト開発は不得手で、機能が限られている |
AwesomeTable | Googleスプレッドシートからインタラクティブなテーブルやチャートを作成できる | データビジュアライゼーションが得意で、無料プランがある | ウェブサイト全体ではなく、部分的な表示しかできない |
SpreadSimpleの欠点
・ページのロードに時間がかかる
SpreadSimpleは、スプレッドシートを使って簡単にウェブサイトを作成できるサービスです。しかし、このサービスにはいくつかの欠点があります。まず、ページのロード方法が特殊であるため、表示に時間がかかることがあります。これは、ユーザーの利便性や印象に影響する可能性があります。
・Googleに一部ページしかIndexされない
また、Googleに思うようにインデックスされないことがあるという問題もあります。筆者の場合で、1500ページのサイトを運営していたが、うちインデックスされたのは100ページ弱でした。SEOに関する機能群は充実しているので、もったいないと感じます。但し、2023年6月時点で開発チームとしてはこの問題を認識しているので、近々対応されると思います。(下で紹介するmlart.coというサイトは、400ページ以上存在するようですが、Googleには390ページインデックスされていたので、回避方法もあるのかも知れません)
・Google Spreadsheetsの制約を受ける
Googleスプレッドシートのデータに依存するため、データ数上限はスプレッドシートの制約を受けます(とはいえかなり膨大ですが)。また、カスタマイズ性が低く、デザインや機能の選択肢が限られています。
このように、SpreadSimpleは便利なサービスですが、表示速度や検索エンジン対策などに関して、一部改善の余地があると言えるでしょう。
ノーコードツールSpreadSimpleの開発事例2選
SpreadSimpleは、Googleスプレッドシートを使って、簡単にウェブサイトを作成できるノーコードツールです。デザインや機能のカスタマイズも可能で、さまざまな用途に対応できます。以下に、SpreadSimpleで作成されたウェブサイトの事例を2つ紹介します。
オンラインショップ事例:Krafty Caps
Krafty Capsは、オリジナルのキャップやパッチを販売するオンラインショップです。Googleスプレッドシートに商品の画像や説明、価格、在庫などの情報を入力し、SpreadSimpleでウェブサイトに反映させています。カートや決済機能もあり、ユーザーが簡単に商品を購入できます。また、カスタムドメインやSEO設定、カスタムスクリプトやCSSなども簡単に設定できます。Krafty Capsは、ノーコードでオンラインショップを作成したい方におすすめのサイトです。
機械学習アート展示サイト事例:ML Art
ML Artは、GoogleスプレッドシートとSpreadSimpleを使って作成されたウェブサイトです。Googleスプレッドシートに機械学習の作品やプロジェクトの画像や説明、リンクなどの情報を入力し、SpreadSimpleでウェブサイトに反映させています。SpreadSimpleは、Googleスプレッドシートから機能豊富なウェブサイトを作成できるノーコードのウェブサイトビルダーです。ML Artでは、SpreadSimpleの様々な機能を活用しています。例えば、カテゴリーやフィルター、ソートや検索などの機能を使って、ユーザーが興味のある作品やプロジェクトを見つけやすくしています。また、カスタムドメインやSEO設定、カスタムスクリプトやCSSなどの機能を使って、ウェブサイトの見た目やパフォーマンスを向上させています。ML Artは、GoogleスプレッドシートとSpreadSimpleを組み合わせて、クリエイティブな機械学習の作品やプロジェクトを紹介するウェブサイトです。機械学習と芸術の交差点にあるウェブサイトで、見る人にインスピレーションや洞察を与えることができます。
以上のように、SpreadSimpleはGoogleスプレッドシートと連携して、様々な種類のウェブサイトを作成できるノーコードツールです。
コーディングやデザインの知識がなくても、直感的に操作できるインターフェースと豊富なテンプレート・プラグインを利用すれば、短時間で質の高いウェブサイトを開発可能です。
SpreadSimpleの機能一覧
ここまで、ごく一部の機能を紹介してきましたが、他にもSpreadSimpleには、決済系の機能を含めて多数の機能が存在します。
2023年6月時点で公式サイトで謳われているSpreadSimpleの機能一覧は以下の通りです。
機能名 | 機能詳細 |
プロモーションコード | お客様に商品や送料の割引を提供できます |
ナビゲーションエイリアス | フィルターに基づいてカテゴリーを作成し、カスタムリンクやメタタグを設定できます |
常に最新&簡単に管理できるデータ | Googleスプレッドシートでの内容の変更は、ウェブサイトに自動的に反映されます |
商品詳細ページ | 商品ごとに専用のページを作成できます |
注文フォーム | 異なるタイプの注文フォームフィールドを作成してカスタマイズできます |
商品バリエーション | 一つのページにすべての商品バリエーションを表示し、簡単に切り替えられます |
外部ウェブサイトにウィジェットとして埋め込み | カタログをレスポンシブなウィジェットとして別のウェブサイトに追加できます |
ウェブサイトのローカライズ | ウェブサイトを30以上の言語に翻訳できます |
WhatsAppアドオン | チェックアウト後に注文情報をWhatsAppチャットに送信できます |
PayPalチェックアウト | オンライン決済を迅速かつ安全に行えます |
Stripeチェックアウト | お客様のデバイスや場所に応じて適応する人気で安全なチェックアウトです |
Google Analyticsアドオン | ウェブサイトにGoogle Analyticsを簡単に統合できます |
コンテンツページ | About Us、FAQなどのページを作成して、あなたやあなたのプロジェクトについてもっと伝えられます |
Webhooks | ウェブサイトを他のサービスと統合し、プロセスを自動化できます |
カスタムドメインの接続 | SEOやブランド確立に重要です |
SEO:メタタグ、ファビコン、プレビュー画像 | ウェブサイトを検索エンジンに最適化するためのさまざまな設定やオプションがあります |
メールレシート | チェックアウト後にお客様に注文レシートを送信できます |
メール通知 | 注文が入ったら通知を受け取れます |
モバイルフレンドリー | ウェブサイトはモバイルでもデスクトップでも見やすくなっています |
並び替え、検索、ページネーション | 訪問者があなたのコンテンツを簡単に閲覧できるようにします |
フィルターとカテゴリー | 複数の基準で商品リストをフィルタリングできます |
HTTPS/SSL対応 | 各ウェブサイトには無料のSSL証明書が付いています |
カスタムスクリプトとCSSの追加 | チャットや分析などのお気に入りのツールを統合したり、デザインをカスタマイズしたりできます |
埋め込まれたサービスをポップアップで開く | 地図やフォーム、PDFファイルなどをページを離れずに素早く開けます |
ヘッダー&ナビゲーション | すべてのウェブサイトページに共通のヘッダーとフッターがあります |
Cookieポップアップ | 訪問者とあなたのウェブサイトとの間に信頼関係を築きます |
アドオン | チャットやメールマーケティングサービス、分析ツールなど30以上のサービスとの組み込み型の統合があります |
Markdown対応 | ウェブサイト上のテキストを簡単にフォーマットできます |
複数の支払いオプション | Pay on Deliveryを含む、購入に対する複数の支払いオプションを提供できます |
パスワード保護 | パスワードを設定して、あなたのウェブサイトやコンテンツへのアクセスを制限できます |
注目カード | リスト上の特定の商品を強調して目立たせます |
在庫制限 | 在庫切れの商品の注文を不可にしたり、購入ごとの商品数を制限したりできます |
配送オプションと料金 | 注文金額に基づいて、複数の配送オプションと料金を提供できます |
税金と手数料 | 必要な税金や手数料を合計注文に含めることができます |
RSSフィード | 数クリックでウェブサイト用のRSSフィードを作成できます |
Payplugチェックアウト | フランス発のオムニチャネル決済ソリューションです |
URL置換タグ | 置換タグを定義して設定し、URLに特定の情報を渡したり、ウェブサイト上に動的なテキストを追加したりできます |
異なるテーマ | ダークテーマとライトテーマ、カスタマイズ可能なウェブサイトカラーがあります |
柔軟なコンテンツ表現 | コンテンツをスタイルするさまざまな方法があります |
コンテンツマッピング | ウェブサイト要素にコンテンツをマッピングして数クリックで整理できます |
無料専用サブドメイン | あなたのウェブサイトにデフォルトドメイン上でユニークなサブドメインを与えることができます |
カスタム404ページ | ブランド化された404ページを作成し、訪問者を必要なページにリダイレクトできます |
Memberstackアドオン | Memberstackと組み込み型の統合で、あなたのウェブサイトにユーザープロフィールを追加したり、あなたのコンテンツをペイウォールの後ろに隠したりできます |
URL置換タグ | 置換タグを定義して設定し、URLに特定の情報を渡したり、ウェブサイト上に動的なテキストを追加したりできます |
異なるテーマ | ダークテーマとライトテーマ、カスタマイズ可能なウェブサイトカラーがあります |
柔軟なコンテンツ表現 | コンテンツをスタイルするさまざまな方法があります |
コンテンツマッピング | ウェブサイト要素にコンテンツをマッピングして数クリックで整理できます |
無料専用サブドメイン | あなたのウェブサイトにデフォルトドメイン上でユニークなサブドメインを与えることができます |
プロダクトマネジメントにおけるSpreadSimpleの活用
最後に、このサイトはプロダクトマネジメントに関する情報発信がコアなのでこのトピックについても触れましょう。
SpreadSimpleは、スモールビジネスや個人アフィリエイターを念頭にしたサービスだと思いますが、プロダクトマネジメントの文脈でも活用可能です。
たとえば、新しいビジネスニーズ検証の際のプロトタイプ作成や、MVP作成という観点で、SpreadSimpleを活用すれば、あっという間に検索機能まで備えたプロダクトが用意できます。プロダクトマネージャーは、SpreadSimpleで作ったMVP/プロトタイプを使って、ユーザーのニーズ検証・ディスカバリーに集中することができます。
ある程度ニーズがあることをSpreadSimpleで立証してから、リソースをあてて本格的な開発に進む、といったユースケースは十分に考えられるでしょう。
ビジネス頭でっかちな新規事業開発PJというワナに陥らないための、現実的かつ有意義なオプションだと思います。
SpreadSimpleの魅力と使い方まとめ
いかがでしたか?
SpreadSimpleは、Googleスプレッドシートを使って、ノーコードでウェブサイトを作成できるサービスです。Googleスプレッドシートにデータを入力するだけで、自動的にウェブサイトに反映されます。レスポンシブデザインや検索機能、ソートやフィルター、ショッピングカートや決済などの機能がすぐに利用できます。また、カスタムドメインやSEO設定、カスタムスクリプトやCSSなども簡単に設定できます。様々な種類のウェブサイトが作成できるので、自分の目的やニーズに合わせてサイトを作ることができます。
無料で簡単に登録でき、7日間の有料版トライアルも可能なため、その間にいろいろ試せます。ノーコード開発に興味のある方は、ぜひSpreadSimpleをこちらのリンクから試してみてください。